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湊かなえさんの『サファイア』を久しぶりに再読しました。

『ポイズンドーター・ホーリーマザー』を読んだ影響で久しぶりに湊かなえさんの短編をもっと読みたいと思ったことがきっかけで『サファイア』を読み直しましたがやっぱり面白いですね。

どの物語も宝石が関わる素敵な短編ばかりで湊かなえさんらしさを残しながらも後味の良い作品も混ざっており私のお気に入りの一冊です。

以下、各物語のあらすじと感想を書いていきます。





真珠



あらすじ


序盤は平井篤志が林田万砂子のムーンスター社の製品の歯磨き粉である「ムーンラビットイチゴ味」が林田の人生においていかに重要であるのかという話に耳を傾けながら平井自身もムーンスター社の「マイルドフラワー」というシャンプーと自分の人生の関りを思い出します。

林田の「ムーンラビットイチゴ味」に関する話は最初のうちはいくつか疑問に思う点はありながらも平井も共感しつつ物語が進行していきます。

林田の話が短大時代のことになり、最初に出ていた疑問が平井の中で疑惑へと変化していきます。

彼女は短大時代に同じ「ムーンラビットイチゴ味」を愛用していたことでM子と意気投合します。しかし、M子は寮が火事にあった際にそのまま帰らぬ人になってしまいました。

この話を聞いて疑惑が確信になった平井は林田に火事で実際に亡くなったのは林田万砂子本人で今の林田はM子が整形したのではないのかと問いただします。

最初のうちは林田も反論しますが、最終的に観念して彼女は自身の本当の名前は倫子だと名乗ります。

火事のあった日に林田本人と服を交換し自分がいつも身につけているイヤリングをつけさせたことで倫子本人だと偽装していたのです。

その後倫子は林田のふりをして生きていきますが50歳のころ自分の愛していた「ムーンラビットイチゴ味」がなくなるのを知りそれを阻止したいという欲求のためだけに再び火事を起こします。

平井はムーンスター社から派遣された人間で会社の名誉のために彼女が裁判の場でムーンラビットについて語るのを阻止しなければなりません。また整形した林田の醜さから平井自身も昔整形した自分の妻をこれからも愛し続けることができるのか悩まされます。

物語は平井がこれからの未来に絶望する場面で終わります。


感想


この物語のキーアイテムは「ムーンラビットイチゴ味」という歯磨き粉でしたが厳しい親のしつけで甘いものを禁じられていた倫子は幼少のころから唯一許されている甘いものが歯磨き粉であったため歯磨きが大好きな人間になり歯医者いらづの生活を送っていました。

一方、成り代わられた林田本人も倫子と似たような境遇で生活しており甘い歯磨き粉で歯を磨くのが大好きな人間でした。

この二人のどちらか片方が虫歯があり歯医者に通ったことのある人間だったら倫子の成り代わりのトリックはうまくいかなかったのだろう。二人とも歯形で判別することができなかったゆえに真珠のイヤリングが二人の成り代わりを成功させるための重要なアイテムとなりました。

最後の平井が二つの悩みから未来に絶望する嫌な終わり方は湊かなえさんの作品らしくていいですね。







ルビー



あらすじ


この物語は東京の出版社で働く女性が実家のある島に帰る場面から始まります。

実家の窓からは老人福祉施設「かがやき」が見えます。これまで交渉してきた先で全て断られ、ようやく主人公の母と父が許可して建てられた施設です。

妹の話によると畑仕事の際に「かがやき」の最上階からおーいおーいと声をかけてくれる老人のことを「おいちゃん」と呼んでいました。

最初は母親に声をかけていたおいちゃんですが、父も妹も親しくなり彼と話すことが日課となります。

そんななかおいちゃんから食事に招待され、その際に母は赤い大きなブローチをもらいます。

女性はおいちゃんに関する話を妹としている中、仕事で用意した「情熱の薔薇事件」について語り始めます。

昭和の頃、鉄工場で財産を築き上げたことから「鉄将軍」の異名を持つ男性がいました。鉄将軍は妻への愛情を示すために時価一億円相当のブローチをプレゼントします。

しかし、妻はそれを愛情と受け取らず愛情を求めていた妻は夫の秘書と関係を持ち駆け落ちしようとします。鉄将軍がいない隙を見計らって逃げようとするが、駅のホームで二人は鉄将軍と出会ってしまいます。

それを見た鉄将軍は二人を自宅に連れ帰り問いただします。その際に激高した鉄将軍は二人を切りかかります。

そのご鉄将軍は無期懲役、妻は死亡、青年は行方不明で妻に捧げたブローチを持って逃げたのではないかと言われています。

話をしているうちに様子がおかしくなった妹を姉は問いただします。鉄将軍はおいちゃんなのではないかと。

最初のうちは言い訳をしようとする妹ですが、最終的に老人ホームの職員の園田君から鉄将軍に関する話を聞いていたことを白状します。

実はかがやきという老人介護施設は元受刑者専用の老人ホームでおいちゃんこそ姉の話にでてきた鉄将軍でした。

二人はお互いに母親がもらったブローチから話をそらそうとして物語は終わります。


感想


この物語に登場する父親と母親は誰にでも優しい聖人のような存在でした。そんな夫婦を気にいったおちゃんは母親に自分が愛した人に送ったブローチをおくったのでしょう。

物語の終わり方は良い解釈も悪い解釈もできるでしょうがおそらく悪い解釈が正解でしょう。

良い解釈は姉妹ともにブローチのことは黙り続けてこれからも両親がおいちゃんと上手くやってほしいという解釈です。しかしこの解釈は欠点だらけでもし姉妹ともに両親のように聖人的な存在であれば高価なブローチの話になっても口の中が乾いたりはしないだろう。

悪い解釈は二人がこのブローチを狙っているということです。姉妹ともに同じ考えを持っているため片方が狙わないということはありません。高価なブローチを狙った姉妹を抱えて今後この一家はどうなるのだろう…。



ダイヤモンド



あらすじ


この物語は主人公である古谷治がお見合いパーティーで知り合った山城美和にレストランでプロポーズをして受け入れられた場面から始まります。彼にとって今が人生の絶頂なんでしょう。

プロポーズが終わりレストランをでた古谷は店の硝子戸にぶつかって意識を失ってしまった雀を保護します。雀は脳震盪を起こしていたみたいでしばらくしてから意識を取り戻し飛び去って行きます。

その晩、古谷のアパートに昼間助けてもらった雀を名乗る女性が彼にお礼がしたいといって訪ねてきます。雀は神様にお願いして一週間だけ人間に変身できるようにしてもらったというがとても信じられる話ではありません。何か頼んだら帰ってくれると思い古谷は美和の一番欲しいものを調べるように依頼します。

それから二日後、雀は同じ格好で古谷のアパートを訪れます。そして美和の最も欲しいものは鈴木崇史という男性だと答えます。信じられない古谷は、雀に美和のことをさらに調べてくるように依頼します。

翌日、雀は美和は栄養士の専門学校などには通っておらず小さな食品会社で事務をしていることを伝えます。また鈴木は妻子がいる既婚者だということも教えます。

この話をきいて古谷は借金がある鈴木に美和が脅されているのではないのかと考え、雀にデジカメを渡して証拠の写真をとるように依頼します。

翌日、音声しかとれていなかったが古谷の考えは正しく鈴木は借金があるみたいでした。古谷はこの動画を持って美和の家を訪れます。家を教えていない美和は古谷の突然の訪問に驚きつつも部屋に招き入れます。古谷が雀から聞いたことを美和に伝えると美和は鈴木から脅されていたと言います。

美和の部屋からの帰りに古谷はやはり美和は自分のことが好きであると勘違いして帰るのですが、翌日雀からレコーダーが渡されます。そのレコーダの内容は美和と鈴木が古谷をカモにしているうまのものでした。

これにはさすがの古谷も美和からの愛情はなかったということに気づかされます。最後に古谷は雀に美和に渡したダイヤモンドの指輪を取り戻してほしいお願いします。

翌朝、テレビで美和と鈴木が交通事故で亡くなったというニュースが流れます。呆然としている古谷ですがそのときドアのほうから音がします。

ドアを開けるとダイヤモンドの指輪を持った雀が亡くなっていました。古谷はダイヤモンドを雀の翼につけそれとともに雀を埋めてあげます。

それから一週間後警察に美和の交通事故を作った重要参考人として古谷は警察によばれます。

車には事故を起こすための細工や古谷の髪の毛が社内にあったため疑われていました。また、デジカメやレコーダーからストーカー行為をしていたことが疑われています。

物語は古谷が雀のことについて話すかどうか悩んでいる場面で幕をとじます。


感想


この物語は湊かなえさんらしいイヤミスの物語というよりかは世にも奇妙な物語的な話でした。

雀は古谷にとって天使であったのか悪魔であったのか微妙な存在ですね。警察に雀のことを話しても頭のおかしいやつ扱いされるのは目に見えてるし、そないとしてもそれはそれで犯罪者として警察にすんなりと捕まってしまいそうです。

物語には関係ないが古谷はこれまで50年間の人生で女性との交際が全くないのが分かるほど初心な人物ですね。普通ならプロポーズする段階までいっておきながら相手の連絡先や自宅を知らない時点でおかしいとなりそうですけどね。

これも古谷がストーカーをしていたと疑われる要因になりそうだ。もしかして雀は古谷の妄想でストーカーを実際にしていたのではないのかと疑ってしまう。



猫目石



あらすじ


この物語は大槻家が隣人の坂口愛子の行方不明になった猫の捜査を手伝う場面から始まります。猫は木の上におり夫の靖史文の手で救出されます。

猫を救出したことをきっかけに坂口は大槻家の住人に対して親しく話しかけるようになります。

そんな中坂口は大槻家が抱えている秘密を家族ごとに話していきます。

夫である靖文には妻である真由子が近所で万引きをしているという秘密を話します。靖文はその話を聞き実際に妻が万引きしているのかを確認しにいきましたが坂口のいう通り本当に万引きしていました。

娘の果穂には父の靖文あ昼間から図書館に毎日のようにいるという話をします。果穂は父は仕事をしているのでそんなわけがないと思い図書館に確認しに行くのですが本当に父はそこにおりリストラされていたのです。

妻である真由子には娘の果穂の秘密を話します。その秘密は靖文と年齢の近い男性にあっているという話でした。その事実を確認しにいくと確かに果穂は夫と年齢の近い男性にあっており援助交際できなことをしていたみたいです。

その後日、坂口が車にひかれてなくなったというニュースがながれます。

大槻一家はそれぞれの秘密を話し円満に解決したみたいです。


感想


物語の終わりで大槻一家は秘密をお互いに打ち解けあい円満に解決したような感じでした。

坂口が物語の終わりで亡くなっているのはおそらく三人が猫を利用して坂口をうまく誘導し車にひかれさせたのだろう。

大槻家にとって坂口は人の秘密を探しこそこそと話す嫌な奴ですが、坂口のような人間がいたおかげでお互いに打ち解けあえたのではないのでしょうか。

大槻家はそれぞれの秘密が亡くなった後、次に家族全体で坂口を殺したという秘密を抱えていてなんだか不気味です。

この真実を知っているのは坂口の飼っていた猫のみです。



ムーンストーン



あらすじ


この物語は元市議会議員の妻である小百合の回想からはじまります。

妻は夫がはじめて市議会議員選挙に出馬する際に選挙事務所でアルバイトしていたことで夫と知り合い結婚します。

夫は市議会議員として順調な生活を送っており次の市議会議員選も当選確実だと言われていたが所属する党の支部から県会議員の格上げを打診されます。その後、市議会議員を辞職し県会議員選に出馬するが落選してしまいます。

落選後夫は父が経営する建築会社に再就職するのですがこのころから小百合の家庭の様子はおかしくなってきます。夫は県会議員に落選したことでプライドがズタズタになっておりことあるごとに妻に暴力をふるうようになります。

夫の暴力は日に日にエスカレートしていきついに娘にまで暴力をふるいます。そんな夫に耐えきれなくなった小百合は夫の足をすくって転倒させたさいに置物を振り下ろして殺してしまいます。

こうしてたいほされた小百合のもとにある弁護士が小百合を弁護したいと訪ねてきます。その弁護士は小百合の中学生の同級生の久美でした。

久美はもともとひこみじあんな性格であがり症が原因でいじめを受けていました。

そんな久美を救ってくれたのが小百合です。小百合は久美に読書感想文コンクールに出場するように促します。この読書感想文コンクールをきっかけに周囲から久美をイジメる人はいなくなりました。

それから久美は小百合のグループに所属するのですがあることがきっかけでそのグループの友人が久美を親友だと認めてくれていないことを知ります。

それは友人の一人が旅行のお土産を買ってきたときにも露骨にでていました。その友人はお土産にムーンストーンを用いたアクセサリを買ってきたのですが久美の分だけありません。そんな久美の様子を見て小百合はピアスをとり片方を久美にあげ二人で名札の土台の部分につけるようになりました。

その後久美と小百合は高校に進学後疎遠になってしまいましたが、久美は今有名弁護士となっていました。

久美は小百合への恩を忘れずに小百合を守るためにやってきました。小百合が弁護をお願いすると久美が力強いまなざしで小百合に優しく微笑む場面で物語は終わります。


感想


久美と小百合の友情の物語ということでとても後味の良い話です。

小百合はこのあと久美の弁護によって救われたらうれしいな。

ムーンストーンは二人の愛を伝える石だと言われていますが、中学時代に小百合から受け取った愛情を久美が大人になって返そうとするのがすごくいいな。






サファイア



あらすじ


紺野真美は人に何かをしてもらうことのできない女性でした。近所の人から飴をあげると言われても必ず断るような人間です。

しかし、大学時代一人旅をしていたときに中瀬修一と出会い、真美は少しずつ変化していきます。

真美は修一とのやりとりを通じて物をもらう際に重要なのは値段なんかより相手の気持ちであると知ります。手料理を作った際に修一に感謝されたことでこれを知りました。

修一から初めての誕生日プレゼントで口紅をもらいます。口紅に合わせた化粧をしたさい修一からとても綺麗だと言われます。しかし修一には元の顔も好きだから化粧をするのはたまにでいいと言われて口紅はいつも使うような道具にはなりませんでした。

修一の誕生日に真美はオーダーメイドのカバンをプレゼントします。

修一にいつでも身に着けることのできるものをプレゼントした真美は初めて修一に誕生日プレゼントに指輪が欲しいとおねだりします。修一はそのおねだりをやっとおねだりしてくれたねと言って喜んでひきうけました。

しかし誕生日の当日修一は現れませんでした。修一は電車にひかれて亡くなっていました。その夜真美は夢で修一からサファイアの指輪をもらい右手の薬指に毎日つけるように言われます。

翌日修一の姉から真美に渡したいものがあると連絡がはいりました。伺うと夢でみた言葉と全く同じことを書いた手紙とサファイアの指輪が修一の遺品から渡されました。

その一週間後、隣人のタナカから修一が悪徳商法のアルバイトに参加していたことを知らされます。そのアルバイトはタナカが修一に声をかけたみたいで指輪を購入するお金に困っていた修一は悪徳商法と分かったあとも真美に指輪を送るためにそのアルバイトを続けます。

アルバイトの内容は道行く人々にアンケートに答えてもらい、その後オーダーメイドの五十九万円の指輪を売りつけるというものでした。

修一はそのアルバイトで三人から契約をとっており、それがきっかけで恨まれて殺されたのではないのかと真美は考えます。

その事実を修一の姉に打ち明けるのですが、そこで真美は修一が死んだのを自分のせいにしたくないだけだということに気が付きます。

真美が初めてのおねだりをしたから修一は死んだのだと。その後真美は、もう二度と『欲しい』なんて口にしないと誓うのだった。


感想


サファイアはあまり後味の良い作品ではありません。

真美は自分が欲しいとおねだりしてしまったから修一は死んだと考えています。しかし元をただせば騙した修一が悪くさらにたどっていくとアルバイトを紹介したタナカが悪いなど原因を探るときりがありません。

修一は真美の初めてのおねだりが嬉しくて研究室の生活が忙しくても真美のために指輪を買ってあげたかったのだろう。

なんだか複雑な物語です。



ガーネット



あらすじ


ガーネットはサファイアの後の真美を描いた物語です。

真美は大学卒業後、小さな食品会社で働きます。そこの広報部でCM制作を担当したところ大ヒットで賞をもらいます。

その後、夢の中で現れた修一に革表紙の本を渡されます。その本は「あなたが作る世界でたったひとつの本」というタイトルでこの本を修一に手渡されたことがきっかけで真美は作品を書いたところ佳作で文芸誌にのります。

色々なことで成功している真美は会社の先輩の女性から嫉妬され、いやがらせを受けるようになります。いやがらせはだんだんエスカレートしていき最終的に階段から突き落とされ殺されかけます。

この出来事をきっかけに会社を退職し修一を殺した人間も同じような人間だと考え、「墓標」という作品を描き上げます。

この作品が大ヒットし映画化することが決定しました。その映画の主演女優と真美が近々対談することが決まり、対談当日二人は人生を変えた品を見せあったのですが相手が見せてきたのはタナカや修一が販売した五十九万円のオーダーメイドの指輪でした。

その指輪は修一ではなくタナカが売ったものだと分かるのですが、その女優は当初は恨んだが自分に似合うオーダーメイドの指輪が届きこの指輪のようになりたくないという一心で努力した結果女優になったみたいです。

指輪を買って幸せそうにしている女優を見て真美はないてしまいます。

次にこれだけは手放せない品として真美はオーダーメイドのカバン、女優はタナカからもらったポストカードをもらいました。ポストカードにかかれた「暁の空に輝くガーネットを見つけた」というメッセージを見て真美は女優にその男性と幸せになってほしいというメッセージを残します。

タナカも修一を巻き込んだ罪に苦しんでずっと幸せになれないままでいたのでした。

対談後真美のもとにあるファンレターが届きます。

そのファンレターの送り主は修一から指輪を購入した人物でした。真美のカバンを対談の写真で見て修一の知り合いだと気が付いたみたいです。

そのファンレターの内容はオーダーメイドの指輪のおかげで幸せになれた、修一と真美に感謝を伝えたいという内容でした。

その夜真美はさらに多くの人を幸せにするためにこれからも作品を書き続けることを決意します。


感想


爽やかな終わり方の作品でした。サファイアが暗い気持ちで終わったのに対してこちらは幸せな作品でした。

最初は恨みをきっかけに「墓標」を書き上げた真美でしたが物語の終わりには自分の憎しみの気持ちで作品を書くのではなく人を幸せにするための作品を書きたいと思えたのがよかったです。

タイトルのガーネットのように暗くなった気持ちがこの作品をよんで明るくなったという人が多いのではないのでしょうか。


最後に


どれも面白い短編ばかりでした。

皆さんはどの物語がお気に入りですか?

私は一番ムーンストーンが好きです。小百合と久実の友情がでていて幸せな気持ちになれる作品でした。


まだ、読んだことがないひとはぜひ読んでみてください。