ワインライターかつワインソムリエである葉山孝太郎さんが書いた、『これだけは知っておきたい 必要最小限のワイン入門』を読んだので簡単な内容紹介と感想を記します。
映画などを見ていると主役がこのワインはなになにだなどのセリフを言っているのを見て、ワインを楽しむためにはそこまでしらないとだめだと思う人が多いかもしれません。
しかし、実際はワインは以下の5種類に分類できるということだけ分かっていれば楽しむことができます。
極甘口は限られた国でしか作られないことから珍しいため希少性が高く人気である。
シャルドネとリースリングが原料となっている白ワインの他にソーヴィニヨン・ブラン、ゲヴェルツトラミネール、甲州を使って作られた白ワインも人気だ。
スパークリングワインは皇帝陛下のビールなようなものであるため、どんな食事にもあい世界中で愛されている。
また、スパークリングワインの最高峰であるシャンパーニュもどんな高級レストランでも1本1万円ほどで飲めるのも人気の理由である。(赤や白を高級レストランで注文すると2、3万円~になる)
シャンパーニュとスパークリングワインの違いって何なのかということだが、ただ単に産地が違うだけである。
シャンパーニュ地方で作られる泡がでるワインのことをシャンパーニュと呼び、その他の地方で作られる泡がでるワインはスパークリングワインと呼ばれている。
ワインについて話しているとよく新世界と旧世界という言葉がでてくる。
旧世界とはフランスやドイツなどのヨーロッパで昔からワインを作ってきた国のことである。新世界のワインと比べて味が複雑なのが特徴的だ。
一方、新世界とは旧世界以外のワインを最近作り始めた国のことだ。日本やアメリカも新世界に分類される。味が分かりやすく、旧世界のワインにお手頃な価格のワインが多いという特徴がある。
以下で旧世界と新世界の各国の特徴を紹介していく。
ここでは旧世界に分類されるフランス、イタリア、スペイン、ドイツのワインの特徴を簡単に紹介する。
さきほど紹介した、5種類のワインを制覇したワインの王者である。
新世界ではなかなかつくることができない、エレガントで飲み飽きしないワインが多い。
ボルドー系やシャルドネ系のような濃厚で力強い赤ワインと白ワインが得意な国。
ボルドー系の濃厚な味がどっしりとした赤ワインが得意。
また、スパークリングワインをシャンパーニュと同じ製法で作っており、安くてうまいという特徴がある。
リースリングを使った甘口の白ワインが得意。
昔はドイツのワインと言えばとにかく甘いという印象が強かったが近年は辛口の白ワインも作られている。
また、半甘口の白ワインは世間的には人気がないが中華などにあうため意外とおすすめ。
ここでは新世界に分類されるアメリカ、カナダ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、日本のワインの特徴を簡単に紹介する。
アメリカのワインの9割はカリフォルニア州で作られている。
カリフォルニア・ワインは濃厚で華やかで甘いのが特徴的だ。
また、オレゴン州やワシントン州ではブルゴーニュ地方のようなスタイリッシュなワインが作られている。
氷点下で収穫されたブドウを使って作られるアイスワインが得意である。
アイスワインは希少性が高いため、新世界のワインといえどもカナダのアイスワインのお値段は少し高めである。
チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは安いがとても濃厚で美味しい。
日本ではチリワインの消費量がどんな国のワインよりも多い。
ボルドー系の渋くて濃い赤ワインが得意である。
また、1000円台で購入できるスパークリングワインも美味しい。
ブルゴーニュ地方のようにピノ・ノワールを使用した美味しい赤ワインを作ることができる珍しい国。
手ごろにピノ・ノワールを楽しみたい場合はニュージーランド産がおすすめ。
甲州と呼ばれる日本独自の品種で作られた白ワインがおいしい。
日本の白ワインはとても和食にあう。
ワインを購入する場所としておすすめな場所はワインショップ、コンビニ、ネットである。
各場所でワインを購入するときのポイントを以下に示す。
ワインの専門店であるため、ワインのこと色々と聞きながら購入することができる。
たいていの店員はワイン好きを増やしたいと思っているため、ワイン初心者だっとしても遠慮なく話しかけることが大切。
ワインショップは高いワインだけではなく安いワインも扱っており、特に派手なポップで店員のコメントが書かれているワインがおすすめである。
なぜならポップが書かれているワインは店の顔であるため、ハズレのワインだということが絶対にないからだ。
コンビニは安くて美味しいワインを購入できる場所だ。
コンビニのワインが安くて美味しい理由は、海外から輸入したワインを自社ラベルに変えたり、国内で発行させたりしているからだ。
デイリーワインとしてよくできているワインが多いため、普段飲みには最適である。
一度飲んだことがある、お気に入りのワインを日常用に買うのにおすすめの場所である。
また、たまに希少ワインを安く購入できることもありワインマニアはネットで網をはっている。
知らないワインについて店員のアドバイスを聞くことができないのが欠点だ。
本書をとおして「ワインの違いが分かるようになるために基礎的な知識を学びたい」という目標を達成することができました。
本書を読む前はとりあえず金賞受賞しているから美味しいんだろうぐらいの知識でワインを購入していました。
しかし、本書を読み終えたいまは白の辛口のワインが飲みたいから今日はシャルドネのワインを購入するといったようなワインを選択できるぐらいの知識は身に付きました。
また、本書はワインについての小難しい話をずっと語っているだけではなく、要所要所で著者のおすすめのワインを紹介していたのも良かったです。
ワインの入門編として小難しい本を読む前にぜひ読んでいただきたい本なので、本記事をよんで少しでも興味を持った方はぜひ『れだけは知っておきたい 必要最小限のワイン入門』を読んでみてください。
ワインを楽しむのに必要な知識は少しだけでいい
映画などを見ていると主役がこのワインはなになにだなどのセリフを言っているのを見て、ワインを楽しむためにはそこまでしらないとだめだと思う人が多いかもしれません。
しかし、実際はワインは以下の5種類に分類できるということだけ分かっていれば楽しむことができます。
- ボルドー系の渋くてどっしりした赤ワイン
- ブルゴーニュ系の酸味がありエレガントなワイン
- 辛口の白ワイン
- 極甘口のデザートワイン
- シャンパーニュを頂点とするスパークリングワイン
ワインを楽しむためにはたったこれだけの知識でよかったのです。
これらのワインがどういうものであるのか簡単に紹介していきます。
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを使用した赤ワイン。
味は渋く、色は黒いずっしりと重いワインである。
ボルドー地方のワインにあこがれてチリやカリフォルニアなど世界中で作られている。
ピノ・ノワールを使用した赤ワイン。
色は淡く、香りがたかい。また、酸味がきれいであるため飲みやすいという特徴があり、ボルドーと正反対のワイン。
ピノ・ノワールは気候に影響されやすいためニュージーランドやアメリカのオレゴン州など限られた地方でブルゴーニュ地方にあこがれた赤ワインが作られている。
辛口の白ワインのほどんどはシャルドネをもとに作られており、シャルドネだけを覚えておけば白ワインを語れるといわれているほどの人気。
辛口の白ワインが甘口よりも愛されている理由は、旨味があり食事にあうからである。
また、樽の香りでワインの風味が変わったり、作る場所によって味が違うというのもシャルドネを使った白ワインが人気の理由である。
デザートワインとして有名なものはドイツで作られる、リースリングを使って作った白ワインである。これらのワインがどういうものであるのか簡単に紹介していきます。
ボルドーの赤
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを使用した赤ワイン。
味は渋く、色は黒いずっしりと重いワインである。
ボルドー地方のワインにあこがれてチリやカリフォルニアなど世界中で作られている。
ブルゴーニュのエレガントなワイン
ピノ・ノワールを使用した赤ワイン。
色は淡く、香りがたかい。また、酸味がきれいであるため飲みやすいという特徴があり、ボルドーと正反対のワイン。
ピノ・ノワールは気候に影響されやすいためニュージーランドやアメリカのオレゴン州など限られた地方でブルゴーニュ地方にあこがれた赤ワインが作られている。
辛口の白ワイン
辛口の白ワインのほどんどはシャルドネをもとに作られており、シャルドネだけを覚えておけば白ワインを語れるといわれているほどの人気。
辛口の白ワインが甘口よりも愛されている理由は、旨味があり食事にあうからである。
また、樽の香りでワインの風味が変わったり、作る場所によって味が違うというのもシャルドネを使った白ワインが人気の理由である。
極甘口のデザートワイン
極甘口は限られた国でしか作られないことから珍しいため希少性が高く人気である。
シャルドネとリースリングが原料となっている白ワインの他にソーヴィニヨン・ブラン、ゲヴェルツトラミネール、甲州を使って作られた白ワインも人気だ。
スパークリングワイン
スパークリングワインは皇帝陛下のビールなようなものであるため、どんな食事にもあい世界中で愛されている。
また、スパークリングワインの最高峰であるシャンパーニュもどんな高級レストランでも1本1万円ほどで飲めるのも人気の理由である。(赤や白を高級レストランで注文すると2、3万円~になる)
シャンパーニュとスパークリングワインの違いって何なのかということだが、ただ単に産地が違うだけである。
シャンパーニュ地方で作られる泡がでるワインのことをシャンパーニュと呼び、その他の地方で作られる泡がでるワインはスパークリングワインと呼ばれている。
新世界と旧世界の違いは?
ワインについて話しているとよく新世界と旧世界という言葉がでてくる。
旧世界とはフランスやドイツなどのヨーロッパで昔からワインを作ってきた国のことである。新世界のワインと比べて味が複雑なのが特徴的だ。
一方、新世界とは旧世界以外のワインを最近作り始めた国のことだ。日本やアメリカも新世界に分類される。味が分かりやすく、旧世界のワインにお手頃な価格のワインが多いという特徴がある。
以下で旧世界と新世界の各国の特徴を紹介していく。
旧世界のワイン
ここでは旧世界に分類されるフランス、イタリア、スペイン、ドイツのワインの特徴を簡単に紹介する。
フランス
さきほど紹介した、5種類のワインを制覇したワインの王者である。
新世界ではなかなかつくることができない、エレガントで飲み飽きしないワインが多い。
イタリア
ボルドー系やシャルドネ系のような濃厚で力強い赤ワインと白ワインが得意な国。
スペイン
ボルドー系の濃厚な味がどっしりとした赤ワインが得意。
また、スパークリングワインをシャンパーニュと同じ製法で作っており、安くてうまいという特徴がある。
ドイツ
リースリングを使った甘口の白ワインが得意。
昔はドイツのワインと言えばとにかく甘いという印象が強かったが近年は辛口の白ワインも作られている。
また、半甘口の白ワインは世間的には人気がないが中華などにあうため意外とおすすめ。
新世界のワイン
ここでは新世界に分類されるアメリカ、カナダ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、日本のワインの特徴を簡単に紹介する。
アメリカ
アメリカのワインの9割はカリフォルニア州で作られている。
カリフォルニア・ワインは濃厚で華やかで甘いのが特徴的だ。
また、オレゴン州やワシントン州ではブルゴーニュ地方のようなスタイリッシュなワインが作られている。
カナダ
氷点下で収穫されたブドウを使って作られるアイスワインが得意である。
アイスワインは希少性が高いため、新世界のワインといえどもカナダのアイスワインのお値段は少し高めである。
チリ
チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは安いがとても濃厚で美味しい。
日本ではチリワインの消費量がどんな国のワインよりも多い。
オーストラリア
ボルドー系の渋くて濃い赤ワインが得意である。
また、1000円台で購入できるスパークリングワインも美味しい。
ニュージーランド
ブルゴーニュ地方のようにピノ・ノワールを使用した美味しい赤ワインを作ることができる珍しい国。
手ごろにピノ・ノワールを楽しみたい場合はニュージーランド産がおすすめ。
日本
甲州と呼ばれる日本独自の品種で作られた白ワインがおいしい。
日本の白ワインはとても和食にあう。
ワインはどこで買うべき?
ワインを購入する場所としておすすめな場所はワインショップ、コンビニ、ネットである。
各場所でワインを購入するときのポイントを以下に示す。
ワインショップ
ワインの専門店であるため、ワインのこと色々と聞きながら購入することができる。
たいていの店員はワイン好きを増やしたいと思っているため、ワイン初心者だっとしても遠慮なく話しかけることが大切。
ワインショップは高いワインだけではなく安いワインも扱っており、特に派手なポップで店員のコメントが書かれているワインがおすすめである。
なぜならポップが書かれているワインは店の顔であるため、ハズレのワインだということが絶対にないからだ。
コンビニ
コンビニは安くて美味しいワインを購入できる場所だ。
コンビニのワインが安くて美味しい理由は、海外から輸入したワインを自社ラベルに変えたり、国内で発行させたりしているからだ。
デイリーワインとしてよくできているワインが多いため、普段飲みには最適である。
ネット
一度飲んだことがある、お気に入りのワインを日常用に買うのにおすすめの場所である。
また、たまに希少ワインを安く購入できることもありワインマニアはネットで網をはっている。
知らないワインについて店員のアドバイスを聞くことができないのが欠点だ。
感想
本書をとおして「ワインの違いが分かるようになるために基礎的な知識を学びたい」という目標を達成することができました。
本書を読む前はとりあえず金賞受賞しているから美味しいんだろうぐらいの知識でワインを購入していました。
しかし、本書を読み終えたいまは白の辛口のワインが飲みたいから今日はシャルドネのワインを購入するといったようなワインを選択できるぐらいの知識は身に付きました。
また、本書はワインについての小難しい話をずっと語っているだけではなく、要所要所で著者のおすすめのワインを紹介していたのも良かったです。
ワインの入門編として小難しい本を読む前にぜひ読んでいただきたい本なので、本記事をよんで少しでも興味を持った方はぜひ『れだけは知っておきたい 必要最小限のワイン入門』を読んでみてください。