としおの読書生活

田舎に住む社会人の読書記録を綴ります。 主に小説や新書の内容紹介と感想を書きます。 読書の他にもワイン、紅茶、パソコン関係などの趣味を詰め込んだブログにしたいです。

2021年06月

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板橋雅弘さんの『おきざりにしたリグレットを拾いに。あの日のきみへと、もう一度』を読みました。

読み始めは登場人物の年齢が50代前後ということもあり、20代の私とは年齢が離れているため共感できない部分が多々あるなとか思いながら読んでしました。

しかし、読了後は後悔には年齢なんて関係ないんだということを感じることができ本作を読んで人生を見つめなおしたいと思うようになりました。

以下、あらすじと感想になります。



『おきざりにしたリグレットを拾いに。あの日のきみへと、もう一度』のあらすじ


高校2年の文化祭で、羽柴颯太、木村和樹、落合真弓、杉島誠一、江藤幸也、鮎川由香の6人はバンド仲間としてステージに立った。

その後彼らは、別々の人生を歩んで生きてきたが、約30年後木村は、羽柴と再会したことをきっかけとするかのように、木村は彼ら5人の人生と関わるようになった。

しかし、木村は55歳になったときに孤独死してしまう…。

木村が亡くなったことをきっかけに、残された5人は旧交を温めることになった。

葬儀の後、5人それぞれがこれまでの人生で心に抱えた苦い思いを打ち明けていると、そこで突然地震が起きた。

気が付くと彼ら5人はそれぞれがの人生で悔いを残したあの日にタイムスリップしていた。

突然の出来事に戸惑いながらも後悔を埋めるために、それぞれの過去を変更しようとする彼ら。

果たして彼らは過去の後悔を埋めて、未来を変えることができるのか。



感想(ネタバレあり)



後悔と人生


どんなに上手くいっている人でも、長い人生の中で後悔の一つや二つは必ずあります。

この物語にでてきた6人は、それぞれがタイミングは違えど人生の中でやり直したいと思った後悔の瞬間がありました。


羽柴は、高校生のころ鮎川に告白できなかったこと。

落合は、母の認知症を早期に発見できなかったこと。

杉島は、父の死に際で逃げ出したこと。

江藤は、娘の気持ちを汲み取ってあげることができなかったこと。

鮎川は、自分の生き方について悩み続けたこと。

木村は、高校以来6人で集まることができなかったこと。


こうして6人の後悔をまとめてみたら羽柴の後悔だけ少し弱いもののようにも見えます。

ただ、後悔ってあくまでその人が人生の中で悔いていることなので無理にレベルを合わせる必要はないんだということなんでしょうね。

木村を除いた5人は、過去に戻って後悔を残さないようにしようとしましたが、未来に戻った彼らの人生は何一つ変わっていませんでした。

ただ、彼らの気持ちは以前と比べるととても晴れ晴れしているように感じることができます。

その理由は、彼らがずっと抱えてきた後悔を清算することができたからなんでしょうね。

もちろん現実世界では、過去に戻ってあの日の後悔を埋めるということは不可能でしょうが、気持ちに清算をつけることは可能です。

後悔したことをやり直すことはできないけれども、気持ちに清算をつけることでこれからの人生を充実させていくことの大切さを本作から学ぶことができました。





友人の大切さ


この作品のテーマの一つに友情があると私は思っています。

友人との付き合いをおろそかにしないでほしいというメッセージを本作から感じました。

この物語にでてきた6人は木村以外は約40年ぶりに再会することになりました。

もし彼らが文化祭のバンド後も豆に関りを持ち合えば、お互いの後悔のタイミングで友人と相談して未然に防ぐことができたのではないかと思います。

木村は、偶然ではあるけど他の5人と再会したことで、唯一友人との付き合いを大切にしていた人間のようにも思います。

そのおかげで他の5人も再開することができました。

おそらく今後の人生ではかれらは40年を埋めるかのように関りあることになると思いますので、木村には感謝してもしきれないはずです。


私自身も、社会人になってからあまり連絡しなくなった友人がいるのでこの本をきっかけに久しぶりに連絡したいなと思いました。



まとめ


『おきざりにしたリグレットを拾いに。あの日のきみへと、もう一度』から後悔を生産することと友人を大切にすることが人生を楽しく生きるための秘訣だということを学びました。

人生で悩んでいることがある人や過去にとらわれている人にはすごくおすすめの作品ですのでぜひ読んでみてください。







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C#で開発していてTEMP環境変数を取得する方法を調べたのでまとめます。



GetEnvironmentVariableを使う


C#では環境変数を取得する関数として、GetEnviromentVariableが用意されています。

この関数を使ってTEMP環境変数を取得するサンプルコードは以下の通りです。

string strTemp = Environment.GetEnvironmentVariable("TEMP");

この方法の欠点として一部の環境で、例外が発生する可能性があることです。

私もVisual Studio2017の.NET Framework 4.5.2の環境で上記の方法でTEMP環境変数を取得しようとしたろころ例外が発生しました。

コマンドプロンプトなどでTEMP環境変数が存在するか確認したところ存在していたので、環境変数の設定とかが悪いというわけではないようです。

そこで例外が発生しない方法を調べたところ以下の方法がいいことが分かりました。



GetTempPathを使う


GetEnviromentVariableで例外が発生した環境でGetTempPathを使用したところTEMP環境変数を取得することができました。

この関数を使ってTEMP環境変数を取得するサンプルコードは以下の通りです。

string strTemp = Path.GetTempPath();

調べていたら多くの方がTEMP環境変数を取得するためにこちらの関数を使った方が良いという意見をかかれていたため、今後使う機会があればこちらを使用していきたいと思いました。



まとめ


C#でTEMP環境変数を取得する方法は二種類ありましたが、GetTempPathを使用するのがいいみたいです。





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今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』を読みました。

今村夏子さんらしい独特な雰囲気がある作品で、読了後はなんともいえない余韻を味合わされました。

以下、あらすじと感想になります。



『むらさきのスカートの女』のあらすじ


近所に住んでいて、周りの人間からは「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが私は気になって仕方がありません。

「むらさきのスカートの女」を観察していると、定職にはつかず働きたいときだけ働いたり、いつも公園の同じベンチでクリームパンを食べていることが分かりました。

私は彼女と友達になるために、彼女を私の職場で働くように誘導しました。

誘導がうまくいき、彼女は私と同じ職場で働き始めることになりました。

しかし、彼女は他の職場の仲間とは仲良くしているようなのに、私はなかなか仲良くなることができません。

結局私は今まで通り彼女を観察し続ける日々が続くだけなのです。

異様なほど「むらさきのスカートの女」に執着する私と、少し変わった「むらさきのスカートの女」の奇妙な物語。はたして私とむらさきのスカートの女の関係はどうなるのだろうか…。



感想(ネタバレあり)



変化するむらさきのスカートの女


むらさきのスカートの女の印象は、本作を読み進めるにつれて少しずつ変化していきます。

物語の序盤では"わたし"が語っているように、容姿と行動が特徴的で周りからは不気味なやつだという印象がありました。

しかし、読み進めていくにつれて「むらさきのスカートの女って普通の人じゃない!?」と印象が変化していきます。

物語の序盤では求人誌を見ていくつもバイトの面接を受けては落ちるというのを繰り返すシーンがあり、"わたし"から人たちからも少し変わっていて社会になじめない人なんだという印象を持たれていることが分かります。

でもこれも清掃業を始めて挨拶の仕方などを学んだ場面で考え方が変わりました。

むらさきのスカートの女は社会になじめないのではなく、なじみ方をしらないだけの人だったのです。

人に挨拶をする、お礼を言うという基本的なことを学んだだけで根が真面目な性格も活きて、仕事仲間からはすごく親しまれていきます。

物語の中盤ぐらいまでは、むらさきのスカートの女って普通で子ども好きの優しい人なんだという印象をもっていましたが、その印象も物語がクライマックスにせまるにつれて変化していきました。

むらさきのスカートの女に対する印象が変化した理由は所長と不倫していることが同僚からばれたことがきっかけです。

このことが原因で今までは優しくしてくれていた同僚たちのむらさきのスカートの女に対す態度は大きく変化していきます。

それに合わせてむらさきのスカートの女の態度も変化していき、悪い奴という印象を読者に植え付けることになりました。

しかし、本当にむらさきのスカートの女は悪者だったのだろうか。

もちろん不倫をしていたことは良いとは思わないが、この物語はあくまで"わたし"の視点と噂だけでむらさきのスカートの女を語っていたため、周りの噂のようにうち鍵をかけて仕事をさぼっていたのも真実か分からない。

もしそのようなことをしていたとしても他の人間もうち鍵をかけてコーヒーを飲んだりしていたのでむらさきのスカートの女だけが悪いとは思わない…。

この物語をとおして私は、むらさきのスカートの女を貶めようとする集団の狂気から恐怖を感じました。


異常な"わたし"(黄色いカーディガンの女)


この物語の真の主人公はむらさきのスカートの女ではなく"わたし"だと思っています。

物語の序盤から分かるのですが"わたし"は異常な人間です。

一見普通の人間として少し変わったむらさきのスカートの女に憧れているようにも見えなくもないです。

しかし、むらさきのスカートの女を知りたいがあまり自分の生活の全てをむらさきのスカートの女にささげている光景は狂気を感じました。

まず、むらさきのスカートの女と仲良くなるために同じ職場で働こうという考えがふっとんでいます。

普通の人ならどうしても仲良くなりたい場合、公園で声をかけたり、スマホの連絡先を教えたりするのではないのでしょうか。

物語を読み進めるにつれてむらさきのスカートの女が気になるというより、”わたし”がどんなことをするのかが気になってきて仕方がありませんでした。

物語終盤のむらさきのスカートの女を逃がすシーンなんて、自分が逃げるための用意が周到すぎて驚かされました。

その行動力があれば家賃ぐらいどうとでもなっただろうと言いたくなりますが、そのエネルギーの大半をむらさきのスカートの女に対して使っていたのでまあ無理か…。


物語のラストでは公園で黄色いカーディガンの女がむらさきのスカートの女がいつも座っていたベンチに座りクリームパンを食べていました。

このとき子どもに肩をたたかれた黄色いカーディガンの女はどういう気持ちだったのだろうか…。

憧れていたむらさきのスカートの女のようになれたことに喜びを感じているような気がして恐怖しかかんじられないような終わり方でした。



まとめ


むらさきのスカートの女は集団の狂気を感じることができる作品でした。

それと同時に"わたし"を通して憧れの人に追いつこうとする人間の異常性も感じることがでしました。

むらさきのスカートの女は本当に面白い作品ですので未読の方はぜひ読んでみてください。






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今までVisual Studioをインストールしている環境でしか、C#をコンパイルしたことがなかったのですが、Visual Studioがない環境でもC#をコンパイルしたいと思い方法を調べました。

今回は、VSCodeを使ってコンパイルしていきます。



.NET Frameworkのパスと通す


C#をコンパイルするためには.NET Frameworkが必要です。

Windowsではデフォルトで.は.NET Frameworkはデフォルトでインストールされています。

C:\Windows\Microsoft.NETにアクセスするとFrameworkとFramework64がありそれぞれ32bit用と64bitようになります。

キャプチャ

今回は64bit用の「v4.0.30319」のパスを通していきます。

パスはコントロールパネル>システムとセキュリティ>システム>システムの詳細設定>環境変数 から通すことができます。

環境変数には「C:\Windows\Microsoft.NET\Framework64\v4.0.30319」を追加してください。



C#のプログラムをコンパイルする


パスが通せたところでC#のプログラムをVSCodeでコンパイルしていきましょう。

まずはVSCodeを起動して、コードが読みやすくなるように拡張機能をインストールしていきます。

拡張機能の検索ボックスで「C#」と入力して検索して、一番上に現れる拡張機能をインストールします。

キャプチャ

これでC#のコードが読みやすくなりました。

今回は、以下のサンプルコードをコンパイルします。

using System;

class Hello
{
    public static void Main()
    {
        Console.WriteLine("Hello World");
    }
}

ファイル名は何でもいいのですが、今回は「Hello.cs」としておきます。

コンパイルしたいC#のコードができたら、コードが置いているディレクトリにいどうしてターミナルに以下のコマンドを入力してください。

csc .\Hello.cs

これだけでコンパイルは完了です。

コンパイルが終わると実行ファイルができるはずなので実行してみるとターミナルに「Hello World」と表示されるはずです。



まとめ


C#をコンパイルするのは難しいと思っていたのですが、やってみたらむちゃくちゃ簡単でした。

本記事で分からないことがあればコメントをください。





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小坂流加さんの『余命10年』を読みました。

内容はタイトル通り、余命10年の女性の人生を描いた作品なのですが、健康に生きることができるのってすごく幸せなことなんだなと感じさせられました。

以下、あらすじと感想になります。
ネタバレもありますので未読の方は、ご注意ください。



『余命10年』のあらすじ


自分が死ぬことなんてまだまだ先のことだと思っていた。

死ぬ前って、もっと自分が特別扱いされて思う存分ワガママできると思っていた。

二十歳の茉莉は、数万人に一人という遺伝性の不治の病にかかってしまい、余命が残り長くても10年であることを知る。

自分が死ぬと分かった当初は、美しさを維持できる年齢で死ぬことができるなんて幸せだと思っていて、死ぬことなんて怖くなかった。

死への恐怖を少しでも薄れさせるために淡々とした日々を過ごしていた。

・周りの人を傷つけないために無理に笑顔でいる必要がある…
・新しいことを始めようとしても、余命がわずかなため志半ばで諦めなければならない…

そんな風に生きようとしていた茉莉だったが、趣味や恋をきっかけに死ぬことに徐々に恐怖を覚えていく。

余命10年の女性を描く切ないラブストーリー。



感想(ネタバレあり)


正直、今私がいきなり病気にかかって余命10年だと言われたとしてどのような行動をするのかは想像することができません。

今までどおりの日常を送りながら死にたいのか、何か特別なことをして死にたいのかも分かりません。

ただ、『余命10年』を読んで、自分がいつ死ぬにしても後悔のないような生き方をしないといけないなということだけは思い知らされました。


生きるとは何


普通に生活をしているだけでは、生きるって何なんだろうとか考えることはありません。

生きるって何なのかって考えることができるのは、おそらく自分が病気で余名わずかだと分かった人のみが考えられることだと思います。

茉莉は、病気になり余命が分かってから10年間をどのようにして生きる真剣に考えます。

そして彼女が選んだ生き方は、途中で命がなくなったとしても、生きることに執着しない人生を送ろうというものでした。

そのため、彼女は趣味でコスプレなどをして楽しみはするが、恋愛などをしてこれ以上自分を大切に思うような人を増やさない生き方を選びます。

この生き方が、小学校時代の同級生の真部和人との出会いで一時はぶれかけることもありましたが、最終的には和人に真実をつげて自分の大切な人にならないような人生を歩みました。


余命が原因で他の人と生じる差


茉莉は、余命が分かってから短大時代の友人などを避けるような生き方を送っていました。

友人を避けていた原因は、余名わずかの自分の人生と周りの友人の人生に差を感じたからです。

友人たちには、恋人を作って結婚して、子どもを産むという未来がありますが、茉莉にはそんな未来はありません。

若いうちは茉莉も無理に笑顔を作ったり周りにあわせたりして生活しようとしていましたが、余命が近づくにつれて、自分と友人たちの差に耐えられなくなります。

頭では、友人が結婚したりするのは幸せなことだと分かっていますが、心のなかではまだまだ生きることができる友人を羨ましく思ったり、憎く感じてしまいます。

こうした茉莉の心情は、自分と違う人間に感じる劣等感をとても分かり約描いているなと感じました。


家族に対する思い


茉莉は自分が亡くなったときに家族が苦しい思いをしないかということを常に考えながら生きていました。

そのため、姉の桔梗が結婚すると決めたときは、友人の結婚を心から祝うことができないのとは違い、自分の代わりに桔梗を支えてくれる旦那さんができたことを心から喜びます。

また、茉莉が亡くなる直前に桔梗に子どもができたことで、自分の空いた席を桔梗の子どもが埋めてくれる、またはそれ以上のことをしてくれることが分かり安心します。

こうした茉莉の家族に対する心情を読んでいると、親よりはやく亡くなることを親不孝だと感じるなど茉莉は本当に家族が大好きなんだとなということを感じさせられます。

それと同時になんかしらの原因で家族と上手くいっていなかったとしても、自分が亡くなるときに必ず親や兄弟は悲しむので、自分だけではなく家族にも後悔が生まれないような生き方をしていかなければならないということを実感させられました。



まとめ


本作は生きるということについて、死を実感したことのない我々に考える機会を与えてくれる作品でした。

『余命10年』はフィクションですが、実際に余命10年という宣告を受けた著者が書いたということもありすごくリアリティのある作品となっていました。

また、映画化も決定しているみたいですのでこちらもどのように茉莉の生き方が描かれるのかが楽しみですね。

小坂流加さんの作品で『生きてさえいれば』もおすすめですので興味のある方はぜひ読んでみてください。









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