スペンサー・ジョブソンさんの『チーズはどこに消えた』を読みました。
感想と内容のまとめを書いていきます。
『チーズはどこへ消えた?』ってどんな本?
皆さんは仕事で注力していたプロジェクトからいきなり外されたり、一生の親友だと思っていた人と絶縁してしまったうなど、今まで成功していたことが徐々に失敗していったという経験はありますか?
こういった仕事、友人、家族といった日常生活で必要となるものに対する変化に対応するヒントを示してくれる本が『チーズはどこへ消えた?』です。
『チーズはどこへ消えた?』は2019年には全世界で累計2800万部売れているベストセラーで、IBM、アップルなどのトップ企業で社員教育に使用されています。
日本でも400万部が売れています。
内容は総ページ数が96ページであまり本を読まない人でも1時間ほどで読めるような内容となっています。
物語の内容
ネズミにスニッフとスカリーと小人のヘムとホーの2匹と2人は毎日、特別なチーズを見つけるために、迷路でチーズを探していました。
ある日、ネズミと小人はチーズ・ステーションCで、好みのチーズを見つけることに成功しました。
それから、彼らは毎日チーズ・ステーションCへ通うようになり、まもなくそれぞれの日課ができあがります。
ネズミのスニッフとスカリーは毎日、早起きしていつもと同じ道でチーズ・ステーションCへ向かいます。到着後は前日と何か変わったことがないか、確認した後にチーズを食べ始めます。
一方、小人のヘムとホーは日がたつにつれて、のんびりチーズ・ステーションCへ向かうようになり、ネズミと違って周りの確認などせずにチーズを食べます。小人たちはチーズがこれだけあれば十分だと考え、自分たちは一生安泰だと思うようになっており、二人は慢心していました。
しかし、ある日の朝いつもどおりにチーズ・ステーションCを訪れるとあるはずのチーズがなくなっていました。
スニッフとスカリーは毎日確認を行っていたため、徐々にチーズがなくなっていることに気が付いていたため、チーズがなくなっていたことに驚きませんでした。
ネズミは状況が変わったことを感じ、自分たちも変わることにして新しいチーズを探すために再び迷路へ飛び出していきました。
結果、しばらくしてチーズ・ステーションNで大量のチーズを見つけます。
一方、ヘムとホーは慢心していたため毎日の変化に気づいていなかったため、チーズが消えていたことに驚きました。
それからしばらく、ヘムとホーはチーズ・ステーションCからチーズがなくなったことを疑問に思い、チーズ・ステーションCのあたりを探し始めました。
しかし、しばらくしても見つからず、状況は日に日に悪くなっていきます。
チーズ・ステーションCにずっといた2人でしたが、ホーはこのままチーズ・ステーションCの周りで過去の栄光にすがっていても仕方がないことに気がつきチーズを探す旅にでます。
しかし、ヘムはホーとは違い、またチーズ・ステーションCにチーズが現れることを待つといいその場をはなれません。
はたして、ホーはスニッフとスカリーのように新しいチーズを見つけることができるのか。ヘムはずっとチーズ・ステーションCにいつづけるのか。
学んだこと
『チーズはどこへ消えた?』を読んで私が学んだことを以下にまとめます。
変化は起きるの変化に対する準備が必要
どんなに上手くいっている事業でも、いつまでも同じ行動を続けていたらいつかは業績が落ちます。
なので、日々状態を確認して、今後の変化を予知できるように準備する必要があります。慢心せずに、変化を予知することで業績が落ちる前に対策をうてるようになりましょう。
個人の場合だと、学ぶことを忘れずに常に新しい技術を習得する取り組みを行うことが大切です。新しい技術を多数保有しておくことで、変化に対応しやすい人材へと成長できる。
変化を恐れないこと
多くの人がヘムのように変化することを恐れています。しかし、この物語から変化を恐れたヘムはいつまでもありもしないチーズにすがっていてみじめであったことが分かりました。
例えば、今働いている会社の労働環境が悪く転職しようと思ったときに、もし転職先が今の会社よりも労働環境が悪いかもなどと考えていたらいつまでたっても転職できずヘムのようになってしまいます。
ヘムのような人間にならないために変化を恐れずに一歩踏み出しましょう。
感想
『チーズはどこへ消えた?』を読んで自分をもっと変えていかないといけないなと感じました。
例えば私は読書ブログをやっている本が好きですが、読んでいる本のジャンルがかなり偏っているほうで歴史小説など読まず嫌いしているジャンルも結構あります。
なので本の魅力をさらに知るためには今まで挑戦したことのない本も読んでみるべきなんだなと思いました。
また、仕事でも新しい仕事をするとなると新しい技術をいろいろと覚える必要があり、今までだと大変で嫌だと思っていました。
しかし、本書を読んだ後では、新しい仕事に挑戦できることは自分を成長させられるチャンスだと考えるようになりました。また、給料をもらいながら勉強ができて得だという考えも生まれ始めました。
まだ、私はヘムのように変化に恐れている部分もありますが、いつかはホーのように恐怖に打ち勝つことができるようになるために日々、新しいことに挑戦していきたいです。
最後に
『チーズはどこへ消えた?』は本当にためになることが多いので、今変化を恐れている人や今後の変化に対応したい人はぜひ読んでみてください。
最後に本書の名言でしめさせていただきます。
「変化を予期せよチーズが消えることに備えよ」