研究者であり日本のライフハックの先駆者である、堀正岳さんの『ライフハック大全ー人生と仕事を変える小さな習慣250』を読みました。
その中で個人的にすぐに真似してみたいと思ったライフハックを7つ紹介していきます。
【目次】
○作業を「下り坂」でパーキングする
○48:12時間分割法
○怒りを制御するための3つのテクニック
○大量の悪いアイデアをつくる
○利き手と逆の手を使ってマインドフルネスを体感する
○習慣のトリガーとして優秀なのは「時間」と「場所」
○「30日チャレンジ」で人生を楽しくかえてゆく
○まとめ
作業を「下り坂」でパーキングする
毎日の作業をいつもきりの良いところで終わらせようとする人は多いのではないのでしょうか。
これは気分が良いことかもしれませんが、明日以降にも引き続き同じ作業を続ける場合は、注意が必要です。
次の日に新しいタスクを始めようとすると気が重くなかなか手がつかないことがあります。
この問題を解決するために、1日の作業をあえて中途半端なところで切り上げましょう。
こうすることで、次の日に作業を気持ちよく始めることができます。
また下り坂でやめることで、ダラダラときりの良いところまで残業しようとする、無駄な残業時間も減らすことができます。
48:12時間分割法
どんなにすごい人でも一日に集中することができる時間は限られています。
そこで、集中力をマラソンランナーのように長い時間維持するテクニックを教えます。
そのテクニックは48:12時間分割法です。
これは名前のままで1時間の作業時間を48分の集中時間と12分の休息時間に分けるという方法です。
48分集中した後に12分休息をとることで、次の1時間のサイクルを始めるときに集中力を回復させることができます。
このテクニックを使う上で大切なことは、調子がよくても休息するときと作業を行う時間をしっかりと分けることです。
その時は、調子がいいかもしれませんが無理をしているだけにすぎないのでいずれ集中力が途切れるでしょう。
また、48分と12分という時間配分はあくまで例です。人によっては50分作業して10分休憩や、30分作業して10分休憩などバランスが違います。
自分に最適な時間を見つけましょう。
怒りを制御するための3つのテクニック
いくら怒らないようにしていても予想外の出来事なので怒りを覚えることがあります。
ここでは、怒りを抑えるための3つのテクニックを紹介していきます。
1. 怒りそうになったら手のひらをパーにする
怒りを感じると緊張して握り拳を作りがちですが、これを意識的にパーにすることで緊張が和らぎます。
2. 肩を下げる
手のひらと同様に怒っている時は、緊張して肩が上がりがちです。
意識して肩を下げるようにしてリラックスの姿勢をとりましょう。
3. 話すスピードを落とす
怒りが、込み上げると早口になりがちです。意識的にゆっくりと話すようにしましょう。
ゆっくりと話すことで、話し声も小さくなり冷静さを取り戻すことができます。
大量の悪いアイデアをつくる
優秀な人でも大量の良いアイデアを生み出すのは難しいです。
一方、大量の悪いアイデアを生み出すことはそこまで難しくありません。
実は悪いアイデアを生み出すというのは、良いアイデアを生み出すための鍵です。
毎朝5つのアイデアを書き留める習慣を作りましょう。
毎朝考えていると、ひどいアイデアも大量に生まれます。しかし、こうして様々なアイデアを組み合わせていくことで誰にも辿り着かない発想に行き着くことがあるでしょう。
あのエジソンですら、アイデアを生み出す量に拘っていたのですからきっとあなたも大量のアイデアを生み出せばいつか良いものが見つかるでしょう。
利き手と逆の手を使ってマインドフルネスを体感する
マインドフルネスとは、現在起こっていることに意識を集中させる瞑想法で、ストレスを軽減することや様々な心理的な症状に効果があることが知られています。
しかし、瞑想ができるようになるためには練習が必要です。
そこで、普段利き手として使っている腕とは逆の腕で、日常の活動を行ってみましょう。
利き腕と違う手を使うことで、掃除をするだけでも全てを意識的に注意深く行わなければうまくできません。
利き手では自動化していた行動を集中して行うことでマインドフルネスに近い精神状態を生み出すことができます。
マインドフルネスの状態を体感して心の健康を守りましょう。
習慣のトリガーとして優秀なのは「時間」と「場所」
新しい習慣を定着させるときに大切なことは、毎日必ず発生するものをトリガーに設定し、その流れで実行する行動だけを入れ替えるという作戦です。
例えば夕食終わりに必ずテレビをつけるという習慣があるとします。
この流れを脱線させて別の行動をとることで新しい習慣をつくることができます。
夕食後に毎日風呂掃除をするようにすると次第にテレビをつける習慣が風呂掃除をする習慣へと変化していくでしょう。
こうしたトリガーをきっかけに新しい習慣をつくるようにしましょう。
「30日チャレンジ」で人生を楽しくかえてゆく
みなさん新しいことを初めてみたいけどなかなか始めることができないと困っていませんか?
そこで「30日チャレンジ」をしてみましょう。
「30日チャレンジ」とは人生でずっとやってみたかったことを、次の30日間だけ生活に取り入れてみることです。
30日という数字が良い数字で、30日あればちょうど新しい習慣を身につけることができ、「30日チャレンジ」の後も継続的に行うことができます。
一方ずっとやってみたかったことでも、30日すら続けることができなければそれはそこで辞めてしまっても良いことです。
とりあえず30日だけと思って新しいことをやってみましょう。
まとめ
『ライフハック大全ー人生と仕事を変える小さな習慣250』では上記で紹介した他にも様々なライフハックが紹介されています。
本書の後書きでも書かれていたのですが、ライフハックは全て真似しないといけないわけではありません。
自分が真似したいと思うライフハックだけを取り出して、実践していき自分の生活を少しでも良いものにしていきましょう。