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八木仁平さんの世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方を読んだので内容をまとめて行きます。




『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の概要


あなたは「何かやりたいけど、なにがしたいのかが分からない」といった悩みを抱えていませんか?


今の自分を変えたいと思い行動をしようと思った人は多くいると思います。
しかし、ほとんどの人は何がやりたいか分からず、けっきょくなにも行動を起こさないまま終わってしまいます。

こういったことが起こる原因は自分のやりたいことが分からずエネルギーを向ける先が分からないからです。

しかし、これを言いかえるとやりたいことを見つけてエネルギーを向ける先さえ見つけてしまえば、あなたの人生は劇的に変わり始めるとも言うことができます。

本書では自己理解を深めて、やりたいことを見つける方法を教えていきます。
やりたいことを見つけることができれば人はどんどん成長することができます。

毎日やりたいことにワクワクし、成長して、そのやりたいことで人を喜ばせ、収入も増え続ける、そんな成長ループにあなたを案内します。



「やりたいこと」探しを妨げる5つの間違い


以下の5つの間違いを持ったまま、やりたいこと探しを進める人は多くいます。

  1. 「一生つづけられること」でなければいけない
  2. やりたいことを見つけたときには「運命的な感覚」がある
  3. 「人のためになること」でないといけない
  4. 見つけるには「たくさん行動する」しかない
  5. やりたいことが「仕事」にならない

これらの間違いを持ったままやりたいこと探しを進めてもやりたいことは見つかりません。
まずは、これらの思い込みを以下のように置き換えましょう。

  1. 「一生つづけられること」でなければいけない
    今一番やりたいことをやればいい
  2. やりたいことを見つけたときには「運命的な感覚」がある
    やりたいことを見つけても最初は興味レベル
  3. 「人のためになること」でないといけない
    自分のために生きることが人のためになる
  4. 見つけるには「たくさん行動する」しかない
    見つけるには自己理解するしかない
  5. やりたいことが「仕事」にならない
    やりたいことは自分の中にある。実現手段は社会の中にある。

この5つの勘違いが解けたあなたは「やりたいこと探し」のスタート地点に立つことができたと言うことができます。



やりたいこと探しを最速で終わらせる公式


やりたいことを見つけるためには、自己理解を行いましょう。

自己理解を行うためには、以下の3本柱を軸に考えていきましょう。

  1. 好きなこと
  2. 得意なこと
  3. 大事なこと

これらの三つの要素を組み合わせることで、やりたいことを見つけるための2つの公式が生まれます。


公式1 「好きなこと × 得意なこと = やりたいこと」


多くの人は好きなことがやりたいことであると考えています。
しかし、これはやりたいことではありません。

やりたいこととは「好きなこと」を「得意なやり方でやる」ことです。

例えば本が好きという理由だけで書店で働いている人がいたとします。
この人は本は好きかもしれませんが、書店での仕事内容は苦手かもしれません。
そうなると書店で働くことは苦痛に感じて、やりたいことではありません。

このことからやりたいことを見つけるときは「好きなこと」だけではなく、「得意なこと」に注目する必要があることが分かるでしょう。


公式2 「好きなこと × 得意なこと × 大事なこと = 本当にやりたいこと」


公式1で紹介した方法で「やりたいこと」を見つけるだけでもある程度夢中になれるかもしれませんが、ここではさらにその上の「本当にやりたいこと」を見つける方法を紹介します。

公式1で「やりたいこと」を見つけた人がいて、その人の大事なことが「自由に生きることだと」します。
もし、「やりたいこと」が残業だらけだった場合、その人は自由に生きているとは言えません。

このことから「本当にやりたいこと」を見つけるためには「大事なこと」を満たしている必要があるということが分かります。


以上のことから「本当にやりたいこと」を見つけるためには最初に紹介した3本柱を軸に大切であるということが分かったと思います。
次にこれらの3本柱を見つける方法を紹介していきます。





「大事なこと」を見つける


「大事なこと」とはその人の価値観だと言い換えることができます。
自分の価値観は以下の5つのステップを通して把握することができます。

  1. 質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
  2. 価値観をマインドマップにまとめる
  3. 他人軸な価値観を、自分軸に転換する
  4. 価値観ランキングを作る
  5. 仕事の目的を決める

これらの5つのステップを通して自分の価値観を最大5つまで言語化しましょう。

もしこれらのステップを一人で行えないときは、人の手を借りるのも一つの手です。
人の手を頼ることで自分では気づけなかった新しい発見を行えることもあります。



「得意なこと」を見つける


「得意なこと」とは成果をだすために使える無意識な思考・感情・行動パターンのことです。
簡単に言い換えると「クセ」のようなものです。

例をあげると、「いつも人間観察をしている」、「いつも人の気持ちを考えている」などが得意なことだということができます。

得意なことを見つけるうえで気をつけなければならないことは、「得意なこと」と「スキル・知識」は違うということです。

「スキル・知識」の例としてプログラミングができる、英語が話せるなどがあります。

「得意なこと」は一度身につければどんな仕事でも使うことができるが、「スキル・知識」は特定の仕事だけで使える物なのでこれらの違いに注意してください。

得意なことは以下の5つの質問に答えることでみつけることができます。

  1. これまでの人生で充実していた経験は?
  2. 最近イラっとした、もしくは心がザワザワしたのはいつ?
  3. 仲のいい人に「自分の長所って何だと思う?」と聞いてみてください。
  4. 明日仕事を辞めてしまったとして、もっとやりたかったと感じるのはどの部分でしょうか?
  5. これまでの人生で成果が出たことは何ですか?どうやって成果を出しましたか?

質問に答えてきた中で見つかった長所をまとめておきましょう。

これらの長所があなたの説明書になります。

長所は最低でも10個、欲を言えば20個見つけられることが理想的です。



「好きなこと」を見つける


「好きなこと」とは興味・好奇心を感じる分野のことです。

好きなことは自然と興味が湧くので「知りたい」という欲求がどんどん湧いていき、モチベーションを常に維持することができます。

好きなことは以下の5つの質問に答えることでみつけることができます。

  1. 今お金を払ってでも勉強したいことはありますか?
  2. 本棚にどんなジャンルの本が眠っていますか?
  3. これに出会えて良かったと思える分野のものはありますか?
  4. これまで生きてきた中で「お礼を言いたい仕事」は何ですか?
  5. これまでの人生で世の中に対する怒りを感じたことは何ですか?

質問に答えることで見つかったものがあなたの好きなものになります。

今まで見つけてきた「大事なこと」、「得意なこと」、「好きなこと」を公式にあてはめることであなたの「本当にやりたいこと」が見つかったのではないのでしょうか。



まとめ


「やりたいこと」を見つけるにあたり大事なことは以下の3点でした。

  1. 「やりたいこと」について勘違いしたままだといつまでたっても「やりたいこと」が見つけられないこと
  2. 「本当にやりたいこと」は「好きなこと × 得意なこと × 大事なこと」の公式で見つけられること
  3. 「やりたいこと」を見つけるためには自己理解を行う必要があるということ

「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」では本記事では紹介しきれなかった、自己理解メソッドのさらに詳しい方法が載っています。

本記事に載っている質問だけで「本当にやりたいこと」が見つからなかった人はぜひ読んでみてください。